![]() トヨタ自動車の佐藤恒治社長はわずか3年で交代となる |
トヨタ自動車「新社長」のつくられ方
2026年2月19日 トヨタ自動車は2023年4月に社長となってわずか3年の佐藤恒治社長が26年4月1日付で退任し、副会長になり、近健太執行役員CFOが社長に就任する人事を発表した。新社長発表の記者会見で、退任する佐藤恒治社長は「豊田章男会長は今回のトップ人事に関与していない」と述べていたが、昨年の早い段階から、章男会長が佐藤社長と距離を置いていたのは周知の事実。章男会長は、忠誠心を試すため、部下を一回、キャリアから外す手法をよくとる。新社長の近健太氏はトヨタ自動車本体から外れても、章男会長への忠誠心を示していたことが章男会長から高く評価されていた。章男会長は佐藤社長との交代を内々で決定して布石を打ってきた。しかし、佐藤社長が章男会長に嫌われた理由は定かではない。単に好き嫌いで近氏の評価が高くなっただけなのか。佐藤社長が章男会長の期待にかなわなかったのか。章男会長が心底嫌っている日本製鉄の橋本英二会長と佐藤社長が親しくしているからとの噂もある。尚、章男会長は昨年5月に佐藤社長を日本経団連副会長に就任させたのに続いて、自工会の会長にも就かせ、佐藤社長の活動をトヨタの事業から業界団体の活動にシフトさせることを進めていた。自工会の会長、副会長は自動車メーカーの社長またはCEOでなければならないため、トヨタの社長であるうちの26年1月に自工会の会長に就任させたという巧妙さだ。 |