![]() 日本の洋上風力発電の先行きに不透明感が増している |
三菱商事「洋上風力発電」撤退
「記事が広がらなかった訳」 2025年9月22日 三菱商事等の企業連合は8月27日、秋田県沖と千葉県沖の計3海域で進めていた洋上風力発電事業から撤退すると発表。物価高や円安に伴う建設費の高騰で、採算が取れないと判断した。この風力発電事業は、国が2021年に実施した公募で落札し、28〜30年の運転開始を目指していた。売電価格として、政府の想定を大幅に下回る1kw/hあたり11.99〜16.49円を提示したことが落札に繋がったとされる。だが、落札後に建設費が高騰。三菱商事は完成しても費用を回収できないとして、事業性を再評価していた。減損損失として三菱商事は524億円を計上し、中部電力も356億円を見込んでいる。政府の公募ルールで三菱商事連合が積み立てていた約200億円の保証金は国に帰属し、結果的に没収となる。25年2月の「第7次エネルギー基本計画」で、政府は40年度の発電源構成の4〜5割を再生可能エネルギーにする計画を示したが、重視されているのが洋上風力。しかし三菱商事の撤退で、主要計画の一つである洋上風力発電の先行きが不透明感を増し始めた。このように大きな問題なので、関連記事が続々と出るところだが、三菱商事出身者でサントリーホールディングス前会長の新浪剛史氏の違法薬物事件で続報記事は新浪記事に代わっていった。三菱商事にとってはありがたい商事出身者のアシストといえそうだ。おまけに石破茂首相の辞任表明もあり、なおさらだった。ライバル商社は不満げだ。 |